2009年 10月 17日
歌謡曲スタンダードナンバー その20 「今夜はブギー・バック」(追記)
久しぶりの今回はちょっと趣向を変えて、いわゆる歌謡曲ではない90年代の名曲を取り上げます。
1988年ごろから日本はバブル景気に突入し、町はアッパーな雰囲気で満ち溢れていました。
ジュリアナ東京なんていうのもこの頃出来たものでした。
東京にもドッと世界中から人や物が流れ込んできて、この町は過剰な多幸感とスピードに
満ち溢れた場所となっていました。
しかし、そのバブル景気も1993年に終わりを告げます。
1994年ごろからは急に就職難民があふれる「日本の失われた10年」
がスタートすることになるのです。
その頃はやった曲がこの、「今夜はブギー・バック」でした。
渋谷系の王子こと小沢健二と、スチャダラパーが組んだこの曲は
本当にその頃の「ああ、パーティーが終わっちゃった。」という雰囲気にぴったりの名曲でした。
ちょうど宮台真司が「これからの若者は、豊かな町の中で『終わらない日常』をどう生き抜くかが問題となる」
といい始めた頃で、
僕自身も大学4年生というモラトリアムの最後の年に、バブルの残骸を眺めながら聞いた覚えがあります。
この時代感覚の鋭さが、この曲に単なる流行歌ではない魅力を与えているのではないでしょうか?
ちなみに今、HALCALI と東京No1SoulSetがこの曲をカバーしてますね。
こっちはこっちで可愛くていいですね。
東京No1SoulSetは、それこそピチカート・ファイブやらオリジナルラブ・フリッパーズギターと言った
渋谷系よりも微妙に遅く出てきた人たちですが、その彼らがこの曲をやるというのも
とても感慨深いです。
あの、パーティーが終わってから15年。次のパーティーが始まる予感がしますね。
全然関係ないですが、あの「堂本兄弟」で深キョンの横に座っている子は、この人だったんですね・・。
初めて知りました。HALCALIっていうと、髪の毛の長いニット帽を被った子を始めに思い浮かべます
よね?
さらに、you tube にはこんなレアトラックが転がっていました!
なんと 「今夜はブギーバック (smooth rap}スチャラダラパー feat. 小山田圭吾」
そう、あの小山田君がこの歌を歌っているのです!
うひゃ~!あの元相方にして、今となっては不倶戴天の敵とも言えるコーネリアスが
どうやら1995年のスチャダラパーのアルバムの中で、こんな事やってました。
ほんとにアレンジも買えずに、単純にオザケンのパートを唄うコーネリアス。
また、フリッパーズギターの二人は声が似てるんですよネェ・・。
you tube「今夜はブギーバック」smooth rap スチャダラパーfeat.小山田圭吾(音声のみ)
by AWAchampion
| 2009-10-17 21:39
| 歌謡曲スタンダードナンバー
|
Comments(0)