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構造主義の父 レヴィ=ストロース死す (追記)

構造主義の父であり、「悲しき熱帯」の著者である
あのレヴィ=ストロースが昨日101歳の大往生を遂げたそうです。

http://www.asahi.com/obituaries/update/1104/TKY200911030404.html

いや~私ぐらいの年代の人にはレヴィ=ストロース「悲しき熱帯」と言えば一度は通った道でしょう。
1980年代はちょうどバブル期でもあり経済的な事ばかり言われますが、
同時にポストモダン全盛期で、「近代とはなんなのか?」「近代の超克とはどういうことなのか?」について学生も普通の人も思想書を読み漁る時代でもありました。
それが、ネオアカデミズムとよばれたブームで、本当に学生は
右手に「構造と力」左手に「虹の階梯」をもって歩いていたのです。

そんな時代、どの本を見ても「レヴィ=ストロースはかく語りき」と 、まさに現代思想の親玉のように出てきた名前でした。

未開の地ブラジルやアフリカでの見聞を通して、ざっくり言うと「人間の社会とは、一人ひとりの人間の知性によって能動的に作られるというよりも、むしろ関係性や、自ずから出来上がるしくみによって成り立つ」という構造主義を唱えた彼の説は、少なくとも1990年代まで 世界中の思想家のまさに根幹でした。
(本当に超ざっくりなので、詳しくは様々な解説書を読んでください。)

本当に巨星落つという感じがします。
心からご冥福をお祈りいたします。

そういえば、ふと思ったのですが「レヴィ=ストロース」というジーンズのブランドがありますね。
「ガルシア=マルケス」もあるんですよね?日本の学者や作家がこういうブランド名になると
面白いですね・・。「Yukio Mishima」とか出来そうですけどね。
by AWAchampion | 2009-11-04 05:44 | ビックリしたもの | Comments(0)