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歌謡曲スタンダードナンバー その21 「硝子坂」

埋もれさせたくない歌謡曲の名曲を綴るコラム 「歌謡曲スタンダードナンバー」
最近ちょっと歌謡曲とはいえない曲が続いていましたが、今回はバリバリの歌謡曲です。

高田みづえのデビュー曲として名高い「硝子坂」です。

実は私は、歌謡曲マニアとして知られる落語家の立川志らく師匠とお仕事を何度かさせていただいた
ことがあるのですが、その時に志らく師に「ご自分の世代の曲ではナニがお好きですか?」と
聞いたところ、この「硝子坂」を挙げていらしたのです。

この歌は、演歌のコード進行をロック調のビートに乗せた、少し不思議な曲です。
なにしろ宇崎竜童作曲作品ですからね。
当時は歌謡曲扱いでしたが、いまならニュー演歌の部類に入るでしょう。

それを高田みずえはサラリと歌いこなしています。
当時はそれほど話題になりませんでしたが、実は高田みずえは相当すばらしい歌唱力の持ち主で、
また「私は歌が上手いでしょ!」と主張するタイプではなく、どんな難局も涼しい顔で
唄ってしまう人なのです。
それを証拠に、後年彼女は桑田佳佑作詞作曲の難曲「私はピアノ」を涼しい顔で唄ってのけましたね。

you tubeにはデビュー当時のみずみずしい歌声が残されています。



そしてこの歌は、実は木ノ内みどりがオリジナルを歌っていたというのをご存知でしょうか?
随分タイプが違いますよね・・・。
オリジナルの方が、フォークアレンジで、後から出した高田みずえの方が演歌に近いアレンジ
というのが、珍しいパターンですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_EShRxCheU4
こちらは フォークギターのアルペシオが印象的で、どこか拓郎サウンドを思わせる
ところがありますね。
こちらの方がすきと言う方も当然いるでしょう?



「硝子坂」 島武実 作詞 宇崎竜童 作曲
by AWAchampion | 2009-11-29 23:42 | 歌謡曲スタンダードナンバー | Comments(0)