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特に先月と今月ですが、私が俄然映画の記事を多く書いているせいで
母親がこのブログを読んで「息子は仕事をしていないんじゃ無いだろうか?」と
心配しているそうです。

わはははは。

まあ、そうなりますよね?

幾つになっても息子は息子

その昔 久世光彦門下で頑張っている頃、
会社におばあさんからお電話が有り、久世さんに取り次いだら
それがお母様だったらしく

「いや・・・大丈夫だよ。俺ちゃんと仕事してるよ」

と電話で色々説明していました。

当時 久世さん60過ぎてましたからね(笑)

ちなみに私はちゃんと仕事をしているんですけど
今入っている 老舗音楽番組が どうやらあんまり
ネットでディレクターさんに細かく告知されるのが
好きで無いタイプの番組らしく
あんまりいろんな事を書けないのです

と言うことでしばらくは こういう映画・演劇関係が
多くなると思いますね・・・。

by AWAchampion | 2019-02-28 23:20 | Diary | Comments(0)

さてさて、先週の金曜日に公開されて
埼玉県内で爆発的な興行収入を上げている映画「翔んで埼玉」ですが
友人が勧めることと、私の中にあるバカ映画センサーが激しく反応することから
あらがえない魅力を感じていました。
(「北京原人」を封切りで見ている男です・・・私は」)

そこで埼玉県内ではありませんが
東京との県境 東武練馬で急遽 日曜の夜に見てきました

これは1980年代に書かれた
少女マンガが原作で、東京によって埼玉が厳しい差別を受けている世界の
お話です




主役で東京都知事の高校二年生の息子が 二階堂ふみ(男役初挑戦)
アメリカからの転校生だが、その正体は埼玉解放戦線の男に
GACKT(46歳にして高校生役、しかも役名が麻美麗 こらこら・・・)

都知事の秘書で妻の愛人にして 千葉のスパイに伊勢谷友介
伝説の埼玉レジスタンス 埼玉デュークに京本政樹

悪の東京都知事役が 中尾彬
その妻が なぜか武田久美子と
顔の力のみで選んだキャスティングが光ります。

ストーリーは単純明快
東京と神奈川が都会であり、埼玉は関所を通らないと東京へは行けず
東京に入ったとて厳しい差別を受けるという世界。
そこで埼玉のレジスタンスが 同じくライバルの千葉と争いながら
やがて革命の火を灯すという・・バカ映画です

初めのうちは宝塚歌劇団のパロディというか
原作の少女マンガテイストで進み、所々BL要素を挟みつつ
進行します
GACKTやら伊勢谷友介といった 今をときめく美形俳優が演じているにも
関わらず、埼玉とか千葉、茨城が絡むとあら不思議・・・

途中から 隠しきれない東映大泉撮影所テイストが
にじみ出てきてしまうのです

東映大泉撮影所と言えば、「トラック野郎」「不良番長」「伊賀のカバ丸」
「ビーバップ・ハイ・スクール」と言った東映が誇る傑作バカ映画を量産して
70年代~80年代の日本を泥臭くした総本山です。

その泥臭い 北関東ヤンキーの肉弾戦が 後半になればなるほど
繰り広げられて、結果として21世紀である事を忘れさせる
バカ映画の傑作になりました

天国で那須監督や 鈴木則文監督が喜んでいることでしょう

これはてっきり東映の撮影所上がりの監督さんが撮られたからこうなったんだと
思っていたのですが
調べたら なんとオシャレ番長 お台場のフジテレビ ドラマ部の監督さんじゃ
ありませんか!

すごい!
お台場パワーを持ってしても泥臭くしてしまう 埼玉パワー!

いやでも こういう傑作B級映画が出来るというのは日本映画にとっては
健全なことなのです。











by AWAchampion | 2019-02-25 23:37 | 映画・演劇など | Comments(0)

ミュージカル映画の金字塔「雨に唄えば」をはじめ
「略奪された七人の花嫁」
「シャレード」
「踊る大ニューヨーク」など数々の名作を世に送り出した映画監督
スタンリー・ドーネンが亡くなったそうです

94歳の大往生でした

スタンリー・ドーネンは元々ジーン・ケリーと共に
ダンサーとして活躍
その後 二人でハリウッドに乗り込み、
ジーン・ケリーはスター
スタンリー・ドーネンは振付師となります。

そしてジーン・ケリーとの共同監督と言うことで
かの超名作「雨に唄えば」を演出することになるのです


さらにモダンダンスが素晴らしい「略奪された七人の花嫁」
時系列としては一番最初になりますが
ニューヨーク市内でロケを行った、当時としては斬新なミュージカル
「踊る大紐育」

さらにオードリー・ヘップバーンの人気を不動の物にした
「シャレード」など多くの名作を生み出しました。

wikiにも書いてあるのですが この、「シャレード」はカッコ良い
オープニングを作ろうという方に意識が行ってしまい
映画の中に 著作権表示を入れるのを忘れています。
そこで 本来監督の死後70年間は保存される著作権が
「シャレード」に関しては フリーになってしまったという
ウソのような話があります。

彼が70歳になったとき・・・24年前ですね。
アカデミー賞名誉賞を受けました。その時彼は壇上にあがり
華麗にタップを踊って見せたのです。

とにかく陽気で小粋な監督でした

今 ジーン・ケリーが向こうでタップシューズと新しいアイデアを持って
「待ってたよ。さあ新しい映画を撮ろう」と言っているに違いありません。

合掌。


by AWAchampion | 2019-02-24 02:26 | 映画・演劇など | Comments(0)

ちょっと息抜きが出来るのも今日まで
そこで今日も今日とて 早稲田松竹で映画を2本見てました
昨年日本で公開された 傑作ドキュメンタリー2本立てで
「顔たち、ところどころ」と
「ブエナビスタ・ソシアルクラブ・アディオス」でした

「ブエナビスタ~」は1998年に公開された映画の続編でした。
社会主義国キューバで、革命前に世界的なラテンの名手達だった
演奏家が、その後細々と生活していたのを、80歳とか90歳になって
再結集して全世界的な大ヒットCDを作るドキュメンタリーの20年後。
一人一人 静かな死を迎えるという 素晴らしくも悲しい映画でした。

で、今日書きたいのはもう1本
「顔たち、ところどころ」です。
これは フランス ヌーヴェル・ヴァーグの監督の一人
御年89歳のおばあさん アニエス・ヴァルダ監督と
(「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督の奥さんですね)
今年で34歳の写真家 JRが共同で監督をした作品ですが
これが強烈に良かった!!


内容は、映画の専門家 アニエスと写真パフォーマンスの芸術家 JRが
フランスの田舎町を、カメラ機材を積んだバスで一緒に旅行して
村村で、村人達の写真をとり、大きく引き延ばして
その村に張っていくというものです。

以前炭鉱があった時は栄えていたけど、今は閉山して寂れてしまった町で
昔の炭鉱夫たちに、当時の写真を持ってきてもらって、町に貼り付けて
プライドを思い出してもらったり・・・

過疎の町で老若男女の写真を貼り付けて活性化させたり

化学工場の労働者達の記念写真を大きく引き伸ばして貼り付けたり

男社会の港で、女がてらに働く人達の写真を コンテナ25個分に大きく貼り付けたり

その先々で 人々にインタビューをして、笑顔を撮影し
さらにその写真を巨大にして町に貼り付けることで 新たな感動を生み出す

やってることは簡単なことなんですけど
本当に無限の想像力をかき立てられると共に
子ども番組の大きなヒントにもなりました

いやぁ・・・素晴らしい
昨年10月ぐらいから『見たいなぁ』とは思っていたんですが
こんなに良い映画だとは思いませんでした・・・。

by AWAchampion | 2019-02-22 23:12 | 映画・演劇など | Comments(0)

一昨日、ようやく某老舗音楽番組の一回目収録が終わりました。
まあホッとしたこともあり 映画を2本見てきました

◆ファーストマン
「LALALAND」で名を売った デイミアン・チャゼル監督 ライアン・ゴズリング主演の
その次の作品は アポロ11号の船長で 月面に初めて降り立った人類として名高い
アームストロング船長のお話でした


これは「アポロ11号」というタイトルでは無く「ファーストマン」と言うぐらいで
アームストロング船長のキャリアを マッハ5を突破した
X-15実験機のテストパイロット時代から NASAに入る所
そしてジェミニ8号でドッキングに成功するところを経て
アポロ11号まで 本当に丹念に追っていきます。

当然クライマックスは 月面着陸で、人類史上最も派手な出来事なわけですが
タイトルからして、もうネタバレしているので、
チャゼル監督は逆に 非常に抑制的な演出で
物語の起伏を劇的に付けたり、作者の意図が分かるショットなどを
極力最後の最後まで廃して、テレビドキュメンタリーの取材みたいに丹念に撮っていきます。

またアームストロング船長をとても穏やかな人物で、自己コントロールをする人物として描き
それゆえに「コントロールできない出来事」に身を任せても何とか切り抜ける・・。という
キャラクターとして仕上げています。
それゆえ ゴズリングもあたかも笠智衆のようなアプローチで演じています。

チャゼル監督の絵作りも、85%ぐらいを手持ちカメラのドアップで構成して、
誰かが密着取材をしたような、不安定な絵を作り出しておいて
月面シーンを メチャクチャ安定した静かな絵作りにする事で、月面の非日常感を
演出することに成功しています。

丹念に取材をして、リアルっぽく見せる演出をした上で、最後の最後に2つだけ
映画的フィクションを混ぜる・・・。
チャゼル監督も思いきった事をしたものです。
あたかもそれは小津監督の「晩春」で、最後の最後に笠智衆が娘が嫁いだ後
無人になった台所で 剥いたリンゴの皮が全てを象徴する名シーンを彷彿とさせます。

これは、多分ですが2016公開の、近年のSFとしては素晴らしい出来だった
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」に大いに触発された部分が
あるんじゃ無いでしょうか?
撮り方的にはそっくりでした。
あの映画も、手持ちのカメラと、息づかいを重視した音響設定で
人間パートのリアルさを作り上げつつ、異星人コンタクトの部分はソリッドな絵作りで
非日常感を演出することに成功していました。
更に言うと、亡くなった子供のトラウマ・・・みたいなのも同じです。
ただヴィルヌーヴ監督は人間パートを、それこそ
伝説的な撮影監督ネストール・アルメンドロスばりの
マジックアワーにこだわって撮影することで、映画としての美しさを担保していますが
チャゼル監督は 60年代のアメリカの空気感にこだわりすぎているせいか
美しさには欠ける気はしました・・・。

全体としては なかなか私としては楽しめた映画だとはおもいます。

ただ・・・まあ欲を言うなら、実は宇宙飛行士はもっと人間くさくて
噂では、アームストロングとオルドリンは全然性格が合わなくて
(今作でも少し示唆はされますが)特にオルドリンは野心家で
月の一歩目をどちらが踏むか?で飛行船の中で最後まで揉めた・・・とか
後にアポロ13号を奇跡の生還劇に導く ジム・ラヴェルがNASA的には
エースパイロットであり、3人目として乗るはずだったがいろんな事情で
回り回って 乗れなかったとか色々面白そうなエピソードはあるんですけど
その辺は殆ど省いていて、地味です。
わざとなんですけど、まあ地味ですよね・・・。
ぶっちゃけ前述した『メッセージ』の方が良い映画だとは思います。

◆シティーハンター劇場版 新宿Private Eyes
続いて、1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し
累計5000万部を売り切った北条司のマンガが原作で
1987年~1992年までテレビアニメとしても絶大な人気を博した
「シティーハンター」が30年の時を経て 
まさかのオリジナルキャスト・スタッフでの劇場版・・・ということで
いそいそと見に行きました。



この映画を見るなら、映画館にもこだわりたいです
なぜなら こんなに「新宿」にこだわりぬいた作品は無いからです。
ということで 歌舞伎町にあるTOHOシネマ新宿に行ってきました。

すると木曜の夜の回、いるわいるわ!40代の同胞たち!
とくに 当時女子人気が高かったこのマンガですから、女性の姿がたくさん!
殆ど40代以上の観客の熱気であふれていました

何しろ87年の超人気テレビアニメを
声優も監督もコンテも音響も作画も、それから中の挿入歌も
全部そのままで 新作を作ろうというコンセプト。
だから 正直映画が始まって 15分ぐらいは あまりの80年代テレビアニメの
雰囲気の濃厚さに、21世紀の頭ではついて行けませんでした。

やっぱり作画も粗いし、絵のアングルもいちいちダサいし
ディティールも80年代のままだし(それなりに高級で、セキュリティに気を遣ってるはずの
冴羽䝤の家のカギがサムターン式で、一瞬でピッキングされるのは、サスガに突っ込みたく
なりました。私の家だってカードキーです)
それに このマンガ最大の魅力の一つでもある「すぐ美女の着替えを覗く艶笑ギャグ」みたいな
ものも、今のコンプライアンスでは全く笑えるものではありません

なんですけど・・・
新宿の街は 確かに南口にバスタ新宿が出来たり、
東口の駅ビルがMY CITYからルミネエストに変ったり
しましたけど 基本的な雰囲気は80年代後半と全く変らないんですよね。
そこで この話を見ていたら・・・いつの間にか私は 東京に憧れていた
16歳の私に戻っていました。

だって 30年ぶりに小比類巻かおるの曲とかが流れるんですよ!
それも監督さんも同じだから 本当にあの頃のセンスとタイミングで!
普通使わないでしょ?21世紀なんだから。

いやいや、そしたらこれは 考えようによっては奇跡の映画じゃ無いですか!
だって1987年のアニメの新作ですよ!
アニメーションだからこそ出来る芸当。
15分を過ぎた辺りから 心をどっぷりと持って行かれました。

後は私が大学に入って上京した頃の90年代新宿なんかもオーバーラップして
いろんな思い出がフラッシュバックして、ただただ 感動のため息・・・。

私は大体映画館で映画を最前列に近いところで見ることにしている
のですが、エンドロールが終わって振り返ったら 
40代の同志たちの「ああ21世紀に戻ってきちゃった」という
感動と寂しさが入り交じったため息で満ちあふれていました。

どう考えても40代殺しの一作でしたよ・・・。





by AWAchampion | 2019-02-22 07:02 | 映画・演劇など | Comments(0)

今年に入って 囲碁界が9歳の中邑菫さんを 4月1日付けで 
プロ初段に認定すると発表したと思ったら、続いて12歳の上野梨紗さんも同じタイミングで
初段に上がるとのことでした
で、今確認したら12歳の福岡航太朗さんも 4月で初段に上がります。

これを書くと「またまたぁ・・・将棋の藤井聡太七段が成功したからって・・・囲碁も
二匹目のどじょうを狙ってるの?」

と言う風に思われる方が多いんじゃ無いか?と思います。

でも囲碁は実は若い方が棋力が高く、昔からあまりローティーンのプロは珍しくないんです。

例えば今 日本の囲碁界の絶対王者 井山裕太5冠が初めて囲碁の世界で知られるようになったのは
少年少女囲碁大会という、小学校&中学校の全国大会ですが、井山さんはなんと小学校2年生の夏に
優勝しています。

つまり7歳で小学校6年生を倒しちゃったわけですが、長い囲碁の歴史の中でも
そんなに早熟な棋士は 他にはもう一人ぐらいしかいない(山下敬吾九段が同じく小2で優勝しています)
ので、NHKでプロ棋士である 小林千寿六段と記念対局が行われました。

そしたら・・・

あっという間に 井山少年が勝っちゃって、放送時間が余っちゃったんです。
子供は打つのが早いですからね。
で、もう一局やって もう一回井山くんが勝っちゃったという逸話が残っています。

確かに小林六段は、囲碁界のスポークスマンにして海外担当の顔を持つ人で、
どちらかというとバリバリ現役という感じではな無かったかも知れません。
にしても、プロ六段を 瞬殺する7歳って!!

と言うことが結構あるんです。

囲碁の総本山 日本棋院の2階には大ホールがあって
イベントが行われない日は そこが巨大な碁会所になっていますが、よくおじいさんが
孫にメッチャクチャにやられてる姿がありますよ・・・。





by AWAchampion | 2019-02-17 00:03 | 囲碁界解説 | Comments(0)

TMCの門番 今昔案が閉店

東京では数多くのテレビ番組が作られています。
皆さんは それがテレビ局の中のスタジオで撮影されているとお思いでしょうが
意外にそうではないのです。

確かにNHKは渋谷の放送センターの中に 多分大小30個以上のテレビスタジオがあり
全部その中でまかなえるのですが、例えばフジテレビの場合
あの有名な局舎のなかには ニューススタジオを含めて6つ?とかしかなく
そのうち2~3は朝の帯番組のためにセットを立てっぱなしで、
他の番組が入ることがなかなか出来ないのです

で、フジテレビなら湾岸スタジオ、TBSなら緑山スタジオ
日テレなら生田スタジオという風に、別館を持っているのですが 
それとは別に 
東京・世田谷区砧(きぬた)に TMC東京メディアシティというスタジオが
あります。

ここは昔映画の 新東宝がスタジオを持っていた場所で、そこがテレビスタジオに
業態を変化させて、大小7つのスタジオが入っています。
しかも管理が フジテレビ2つ・TBS2つ・関西テレビ系2つ・国際放映1つという
局もバラバラで、しかも貸しスタジオなので 関テレ管轄のスタジオで
テレビ朝日の番組を撮っても良いという場所なので、様々な局の様々な番組がここで
撮影されてきました。

代表的なのが フジテレビのSMAP×SMAPですね。

そうなると、スタジオの前にはアイドルの追っかけファンが山のようにやってきます
でも、貸しスタジオですから、意外に警備が緩く、中に入ろうと思えば入れちゃったり
しました。

そこでそのTMC入り口脇にある 喫茶店『今昔案』のマスター 福田さんが
門番のように仁王立ちして、テレビ業界人やタレントと、一般人を見分けるという役目を
いつしか果たすようになったのです。

この福田さん、ホントに業界の津々浦々まで知っていて
どの番組がどのぐらい今押してる?とか、どこの番組のプロデューサーが変ったとか
全部知っていました。

で、私もADさんの頃『料理バンザイ!』がこのスタジオで収録でした。
私はチーフADさんでしたから、殆ど今昔案で打ち合わせとかと言う事は無く
ただただ、走り回っていたのですが、福田さん・・・福チャンは顔を覚えて下さって
いつも「お!料バン撮影どうだい?押してる?」と声をかけてくれていました。
撮影は隔週1回ですから、2週間に一回しか来ない番組の
自分の店に来ないADの顔を覚えていたと言うことですね。

それから4年後 今度は『セサミストリート日本版』のために月に10日は
TMCで撮影することになり、私は演出として加わりました。
するとどうでしょう?
「お!料バンからずいぶん出世したね!おめでとう!」
と声をかけてくれるじゃないですか?
いやぁ~ビックリしましたね。

セサミでは私はかなり頻繁に今昔庵を使いましたから
色々お話しする事も出来ました。

そんな調子で 私の世代のテレビマンは局や制作会社を超えて
とても多くの人が彼に顔を覚えてもらって、『業界人認定』してもらい
いろんな事を教わりました。

それこそ木村拓哉氏を「タクヤ!」、上戸彩さんを「アヤ!」と呼び捨てに出来る
喫茶店のマスターは彼ぐらいしかいません。
私がセサミで仕事してたときは、たまに志村さんとか和田アキ子さんといった
超大物がお茶飲んでました・・・
よくとんねるずが 番組でネタにしていましたね。

正直彼はちょっと変わり者でしたが、若いテレビマンを本当にかわいがってくれました
(逆に一応 一般の人も利用できたそうですが、相当けんもほろろに追い返されたらしく
 ネットでは悪評が多いですね)

その今昔庵、先週閉店したそうで
テレビでも報じられましたね。最後行けば良かったなぁ・・・。




by AWAchampion | 2019-02-13 06:32 | 懐かしいもの | Comments(0)

今日、日生劇場に「ラブ・ネバー・ダイ」を見に行ってきました
これは かの超傑作ミュージカル 1986年 アンドリュー・ロイド・ウェバー版
「オペラ座の怪人」の続編と言うことで作られた作品です

前作はキャメロン・マッキントッシュ制作
ハロルド・プリンス演出という布陣でしたが
今回は その辺の人は絡まず 一緒なのはロイド・ウェーバーだけという感じです。

私はその日本人キャスト版を見ました
ファントムは ダブルキャストで 日本初演のファントムを演じた市村正親さんと
ラウルを演じた石丸幹二さん
マッキントッシュ制作では無いので、日本版は東宝や四季ではなくホリプロ制作でした。

一流の役者さんとロイド・ウェーバーの音楽
しかも 彼が関わっているので「オペラ座の怪人」のモチーフだって使えます
質としては悪いわけがありません

しかし・・・

まあ正直言います
私は前作をこよなく愛していますし ロンドンに住んでいたこともあり
四季版ロンドン版 合わせて多分15回ほど見ています。
そう言う人から見ると 肝心の脚本が本当にワースト続編
「こんな続編なら無い方がまし!」という作品でした。

あらすじはザッと言うとこうです

あのオペラ座の事件から10年後
マスクとオルゴールを残して死んだと思われた怪人は
密かに海を渡りニューヨークに来ていた。

コニーアイランドでフリークスたちの見世物小屋+お色気レビューを
出し物とするショーを主催するも クリスティーヌを失った彼には
美しい音楽が書けても それを表現する人がいなかった

怪人を助けていたのは、クリスティーヌの親友 メグと
その母で、オペラ座のダンスマスターをしていたマダム・ジリー
母子はいつか怪人が メグのために曲を書いてくれることを信じて
そのショーを支えていた

そんなときパリから クリスティーヌがやってきた
今や世界を代表する歌手で 夫ラウルとの間に息子グフタフがいた
しかしラウルはギャンブルと酒に溺れ 金に困って妻クリスティーヌの
ニューヨーク公演を企画したのだ

ファントムは手下を配し、言葉巧みにクリスティーヌらを
コニーアイランドの高級ホテルへと導く・・・。

酒に溺れ妻子にDV気味のラウルは 今日も酒を飲みに
バーに行ってしまう
一人残されたクリスティーヌの元へ あの曲が流れてくる・・・

鏡の中から現われたファントム
クリスティーヌははじめ 激しく拒絶するも、
狂おしく求め合ったオペラ座の一夜を思い出し 愛を確かめ合う
ファントムはクリスティーヌのために書いた新曲を
自分のためにコニーアイランドの見世物小屋で唄って欲しいと頼む
唄えば 夫の借金は全て自分が立て替えてやると甘言をして・・。

翌朝 クリスティーヌはラウルに
『あなたの借金を返すため コニーアイランドのショーに出る』と宣言
借金を返せるラウルも賛成する

そして小屋へ行くと クリスティーヌは親友メグと再会
ラウルも顔見知りのミセス・ジニーと再会しひとときの邂逅を喜び合う。
幼いグフタフは その場にあったピアノをひいてみる
そのメロディはファントムの心にいつも響くあの曲・・・

ファントムはグフタフを言葉巧みに誘い出し、彼がコニーアイランドに築いた
怪しくも楽しい 地下遊園地へと連れて行く。
グフタフがいなくなり、クリスティーヌも地下へ!

今まで見たことの無い世界に胸をときめかす グフタフ
そして一番奥にあったのが・・フリークス達の館。身体は醜くても美しい人々の楽園・・・

グフタフは恐ろしくなり逃げ出す
地下でクリスティーヌとファントムはまた出会ってしまう
そこで衝撃の事実が・・・グフタフはファントムの息子だという。


いや・・もういい
これで前半終わりでなんですけど
最後言うと クリスティーヌはラウルではなくファントムを選び
ラウルは一人 クリスティーヌを置いて出て行き
メグは「ファントムに散々枕営業させられた!」と不満をぶちまけて
ファントムを銃で撃とうとして、まちがって
クリスティーヌを撃ってしまい クリスティーヌは死亡
グフタフは自分の出生の秘密を知ってしまう

ぐわ~~~!!!

何じゃこりゃ!
誰一人幸せにならない。ファントムだって幸せじゃないよ!!
そもそも なんでこんなの作っちゃったの?
前作の感動台無し!!

いやぁ・・・ハリウッドには「脚本のエンディングは 誰もが望んでいるけど
誰もが想像し得ない形で迎えるべき」という金言がありますが
これは「誰も望んでない 究極のバッドエンディング」です

そもそもですが「オペラ座の怪人」と前提が繋がっていません
1986年版とは オペラ座の群舞のダンサーにすぎなかったクリスティーヌが
まだ見ぬ音楽の天使=ファントムの声に導かれて音楽の手ほどきを受け
やがてプリマドンナへと成長する。

そんなクリスティーヌは幼なじみの貴族ラウルに初恋をして
将来を誓い合うが、ファントムはクリスティーヌを言葉巧みに誘って
地下の音楽の王国へと誘う・・・
そこで初めてファントムの姿を見たクリスティーヌは 仮面の下の
醜い素顔を見てしまい逃げ帰る・・・

ファントムはオペラ座に
「自分が書いた最新の作品『フィガロ』にクリスティーヌを主役にしろ」と要求
それをはねつけたオペラ座では殺人事件が多発
脅される形でクリスティーヌが主役へ・・
しかしその公演のクライマックスで クリスティーヌは再びさらわれて
ファントムの元へ・・・

さらわれたクリスティーヌを追って地下へ入ったラウルは
そこで罠にかかり ころされそうになる

その時クリスティーヌが音楽の天使=ファントムに感謝の念なのか?
ラウルへの献身なのか?曖昧なまま 醜いファントムの顔を再び見て静かにキスをする

その容姿ゆえ母にさえキスをされたことが無かったファントムは
そこでいろいろな意味で愛の本当の姿を知り、ラウルの首の縄を切り
二人の前から姿を消す
後に残されたのは仮面だけだった・・・・

と言う話で、ながながと書きましたが
要するに 高潔でプラトニックな愛情と、姿は醜くても美しい物があるという
話なんです。

なのに・・・
いつの間にクリスティーヌがそんなに積極的にファントムに恋をして
子作りしたんや?と
私15回見てるのに 幕間に前作のストーリー確認しちゃいましたからね。

そりゃロイド・ウェーバーは奥さんがクリスティーヌだったかもしれないけど
ファントムとクリスティーヌが 「あれほど激しく求め合った一夜~」みたいに
歌い出したときには耳を疑いました

また、ファントムは見世物小屋を開いている設定ですが
逆では?そう言うのを嫌悪していたんじゃないの?

さらにメグが「枕営業させられてたのよ!ファントムに!」みたいなことを
幼いグフタフにもばっちり聞こえる感じで話したりするのもイヤ
そもそもメグになにやらせてるんや!ファントム!

いやほんと、
ロッキーの息子がいじめっ子からジャケットを取り返すだけの話『ロッキー5』や、
ルーク・スカイウォーカーがダークサイドに落ちた末に死ぬ
『スターウォーズ8』も可愛く見えるほどの クソ続編ですよ!!

いやホント 何度も書きますが
誰が見たいんですか?
前作を愛していればいるほど、絶対見たくない作品でした。
1986年版「オペラ座の怪人」はそれ以来一度も途切れること無く
ロンドンで公演中
NYでも30年以上公演中ですが
「ラブ・ネバー・ダイ」は両都市は一瞬で公演が終わりましたからね
みんなそう思ったんでしょう・・・。












by AWAchampion | 2019-02-10 01:58 | 映画・演劇など | Comments(0)

今年からとある老舗番組の演出チームに入れてもらいました。
(告知して良いかどうか?まだ聞いていないので具体的には書きませんが・・・)

民放では結構珍しいタイプの番組なので
この年になっても 一から覚えることが多いですが
その分 この年になっても成長させてもらえる喜びも感じますね

なんだかんだ映画マニア・ミュージカルファンの私も
やりようによっては楽しめる番組なので 入ってまだひと月も経ってませんが
どんどん企画書書いてまして
楽しいことが出来れば良いなぁと思っております。

by AWAchampion | 2019-02-07 00:53 | Diary | Comments(0)

サスペリア を見ました

「メリー・ポピンズ リターンズ」の感動もさめやらぬ その翌日
今度は 話題になっている「サスペリア」を見ました

これは1977年に「決して一人では見ないで下さい」という惹句で
一世を風靡したホラー映画のリメイクなんですけど
私と同い年で 今年「君の名前で僕を呼んで」でスマッシュヒットをした
イタリア人監督ルカ・グァダニーノが、相当前作とは違った仕上げをして
賛否両論を生んでいる作品です。

ホラーとはいえ相当難解で、正直何がいま画面で起きているのか?
人は死んでるけど なんでだ?という感じの作品ではありますが
私なりの解釈でストーリーをご説明します

1977年 西ベルリン
そこに 前衛舞踏を行う女性だけの舞踊団が有り、集団生活をしながら
カリスマ振付師のもとで「民族」という作品のリハーサルをしていた

そこへアメリカ・オハイオ州のアーミッシュの村から出てきた
スージーが入団すべくやってきて、オーディションを受ける。

合格したスージーはその日から その劇団の寮で共同生活するようになるが
その日から悪夢を見るようになる。

(ここからは私の解釈のストーリーです)
その劇団は実は魔女たちが 運営しているアンチ・キリスト教集団だった。
魔女達は 新しい時代の魔女を探すべく 劇団員達を品定めしていた。

その劇団で行われていたのは
ドイツ民族の歴史と誇りを踊りで表現するというもの。
しかしドイツ人は
先の戦争で「あれはナチスという一部の狂信軍団がやったことで私たちは関係無い」
と思っているが、心のどこかで贖罪意識が有り、自分の血の中に殺人者の意識がある。
その偽善に気がついた劇団員は その劇団を抜け出そうとする。
だが、捕まり、「お前も同類なのだ」と踊りながら なぜか全身の関節を逆に曲げられて
抵抗できなくなってしまう。

そして舞踊「民族」は 最後の完成の時を迎える。
血と死に彩られて 狂ったように全裸で踊り続ける劇団員達を アメリカから来たスージーが
やがて支配しはじめる
それはあたかも、西ベルリンが新しいアメリカという価値観で 支配されていくように・・。

その企みに気づいた 老学者もスージーに記憶を消されてしまう
ただ、記憶は消されても 壁に刻まれた人の思いは消えない・・・




何じゃこりゃ? ですよね?

合ってるかどうかも分かりません。

映像的には ジャーマン・ニュー・シネマの暗く希望のない感じが良く出ていて
凄く雰囲気は出てましたが、これがイタリア人の監督というのが
中々よく分からないところで、
何て言うか・・・アメリカが嫌いになった
ヴィム・ヴェンダースがピナ・パウシュをモデルに
「死霊の盆踊り」を撮ったみたいな
不思議というか何というか、色々メチャクチャな映画でした。

まあメチャクチャな映画は嫌いじゃないけどね。
でもまた見たいか?と言われると、う~む?




by AWAchampion | 2019-02-04 01:31 | 映画・演劇など | Comments(0)