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さて、久しぶりですが今回は5月1日~5月8日のGWの
テレビディレクターの過激な1週間をお送りします。

さてゆっくり休めたのか?

5月1日(木) 
 朝10時からNHKに出す企画書の会議をリモートで。
中々難しい・・・。その後KテレビのHプロデューサー、Oプロデューサーと
日本テレビへ。
 私はhuluでの演出経験はあるが、日本テレビはAD時代を含めても
全くお付き合いがなく、本当に初めて社屋に入る…。
 とあるお立場の方を前に企画プレゼン。とりあえず顔合わせという
感じではあるが全く門前払いではなく、割と良い感じでお話が出来た。
まあここから実際の番組までは、まだ遠い道のりではあるが
一歩ずつ登って行こう…。

5月2日(金)
 GWはどうしようか?などと思いながら月末の撮影について色々と
各所に電話をしたり、スケジュールを立てていたりとプロデューサー仕事を
していたら、旧知の「明日海りおのアトリエ」などのIプロデューサーから
電話が!
「GW忙しいですか?」と聞くので「いや?」と答えると
すぐ横にいたTプロデューサーさんと電話を替わる。聞くとテレビ朝日の
とある人気番組のスケジュールが大変なことになっていて、
1~2日手伝ってほしいという。了承。すぐその日の21時からリモート会議に
参加。うわぁぁ…。

5月3日(土)
 朝9時に浅草の某所にある飲食店前で街頭インタビュー。まあそれは
ディレクターとしては慣れているが、最近は「月曜から夜更かし」みたいに
街頭インタビューに面白人間を求めすぎているので、大変!
実際にはそんな人いないからね…。昼までお店の前にいて
そこから浅草の雷門近くへ移動。お昼、4月にADさんになったばかりの
新人のYさんと二人でお蕎麦屋さんでお食事…。
 16時半までインタビューをしてから、一瞬浅草のネットカフェに入り
この日のインタビューの資料を作成して送付。18時に浅草を出て
東陽町にある江戸川区文化ホールへ。前のブログに書いた
都布良つぶらさんのショーを観に行く。22時終了。自宅へ…。

5月4日(日)
 朝9時に恵比寿の飲食店の前へ。そこでインタビュー。
頑張って17時まで。結構取り高良し。帰ったらオッサンなので
腰が痛くて痛くて…。

5月5日(月・祝)
 昼から自宅近くの仕事場に出勤。そこで久しぶりに撮る
人形劇のカット割りをする。めっちゃはかどる。バッチリ!
さらにスケジュールも組んでみちゃう。気が付いたら20時

5月6日(火・祝)
 昼から自宅近くの仕事場へ出勤。NHKに出す企画を新たに
2つ書く。マジで今年これで多分20本目ぐらい…。頼むよぉ。
少しぐらい現金化してくれよぉ…。
 
5月7日(水)
 平日なので、一気に人形劇関係の連絡をしたり、企画について
話し合ったりの連絡関係で忙殺される。しかし現金化されないのが
本当につらい。そう思っていると、事業者として消費税を払えという
督促状が‥。いや、払いましたよ?と思ったら別のモノだったらしく
うへぇぇぇ。

5月8日(木)
 朝9時に六本木アークヒルズのテレビ朝日スタジオへ。
別に言われていないけど、なんか嫌~~~な予感がして
編集のPCを持って家を出る。
「物撮りをしてくれ」と言われてきたのだが、来てみたら
「スタジオで出すVTRの編集が間に合ってないので、テロップを入れてほしい」
と急に言われる。予感的中。絶対何かあると思った。しかし全然知らない
番組のテロップを30分ぐらいの長さ、3時間以内に入れろという指示。
いや、マジか!どんなスケジュールやねん。
しかも私がやってるやり方じゃないのだが、見様見真似で頑張ってこなす。
その後も色々頼まれて、お手伝い。
聞くと8日にスタジオ&タレントを使ったロケをやって、13日にオンエアー
だそうだ。イヤ、普通の3分の1ぐらいの日程!どうなってるの?
昔「スゴ~イデスネ視察団」をやっていた時も死にそうになったが
これは、スタッフのみなさん若いから出来るんだよなぁ‥。

スタジオ収録が始まったらお役御免なので、そ~~っと帰る。
スタッフさんはここから13日まで寝られないはず。
いやぁ~~~~。
地上波テレビってこれでいいんかな?とすごく考える。



# by AWAchampion | 2025-05-17 19:30 | テレビディレクターの過激な1週間 | Comments(0)

元タカラジェンヌの都布良ひとみさんが主宰する「Tsubura'カンパニーModeste」が
江東区文化ホールで宝塚のOGをゲストに迎えてショーを行ったので観に行きました。

都布良さんは、宝塚歌劇団の作曲家 故中元清純氏の娘さん。
中元清純氏は特にレビューの巨匠 高木史朗さんとのコンビで知られ
「虹のオルゴール工場」などの代表作がある作曲家です。
父は、中元先生より一つ世代が下という事もあり、𠮷崎憲治先生とのコンビで
50年以上やっていますが、中元先生は父の先輩にあたる内海重典先生や
横澤英雄先生などと組んでやっていた人ですね。
そして宝塚以外では関西の深夜ラジオの有名番組
「MBSヤングタウン」のテーマ曲を作った人としても知られています。

今回のショーは彼の作曲作品を中心に40曲近く使った追悼公演という事だったのですが、
ゲストに来た宝塚OGというのが、なんと80年代宝塚の大スター 
高汐巴さんと寿ひずるさんというレジェンドもレジェンド!

他数名のOGとともに彼女が主宰するカンパニーのお弟子さんを入れて、
20人近くのメンバーが40曲、ほぼ全部宝塚風の衣裳を着て歌い踊るという、豪華版。
芝居部分やMCなど無しで2時間半ぶっ続けでショーを行うという 
とんでもないストロングスタイルなものでした。

実はこの都布良さん、私の小学校の同級生で
それこそン十年前からよく知ってる人なんです。
その人が多分ほぼ独力でこんなパワープレーをやってのけたことに、
ただただ圧倒されました。
よほど父親への愛情が強くないと出来ないですね。

私は母親がやはり独力で子供ミュージカルカンパニー
「のんのんバレエミュージカルスタジオ」
を主宰しているので、お弟子さんを踊れるようにして、
衣裳を着せて舞台に立たせるのが
どんなに大変か?を良く知ってるつもりです。
それが宝塚OGの後ろで一応ちゃんと、宝塚音楽学校の予科生ぐらいのレベルの子たちが
40曲早替えして踊るんだから、観ていて途中から「な、なんだこりゃ」と
思ってきました。

宝塚風でしっかりとした生地でしつらえた衣装は
もし作ったのだとしたら1着何万円もかかります。
それを40×15と考えても恐ろしくなるし、
高汐巴&寿ひずるさんを呼ぶのだってン十万もかかります。

と思うと、いやマジどうなってるんだ?と
とにかく圧倒されっぱなしの2時間半でした。

私もこういっちゃなんですが、色々父の事を書いたりしているので
愛情は深い方で、かなりの孝行息子だと思うんですが、さすがに
独力で高汐巴さんを呼んでショーをやれ…って言われたら
う~~むという感じです。
いや、負けてられねぇ…。ですなぁ。
同級生がドエライ事をやってました_a0054076_00142973.jpg

# by AWAchampion | 2025-05-05 00:18 | 映画・演劇など | Comments(0)

いやぁ、見つけましたよ。
掘り出し物!

先日シネ・リーブル池袋で映画「ボサノヴァ-撃たれたピアニスト」を観ました。
これは1960年代、ボサノバ黎明期に活躍して
たった一枚のアルバムを残して失踪したピアニスト、
テノーリオ・ジュニオールの足跡を追って行くドキュメンタリーを、
ブラジル風のイラストでアニメ化した作品。

ドキュメンタリーをアニメ化?
そうなんです。中身は完全にドキュメンタリーで、インタビューとかが
中心なんですけど、それが丸ごとアニメになっているんです。

まあとりあえず予告編観てください



いやー。変化球ではあるが、ブラジルのザワメキが浮かび上がるような素敵な作品で、
「この手があったか!」と叫びたくなりました。
ボサノバのレコードを買うとこういうイラストとか色使いの書き文字とかが
使ってあるから、アニメにした方がなんか「ブラジル!」って感じがするんですよね。


わたせせいぞう氏のイラストを極彩色にしたようなアニメがまた良いですね。
そこにボサノバの名曲が重なり、さらに60年代南米の政治の季節が重なる、
メチャクチャ刺激的な作品でした。

東京は池袋、大阪は心斎橋でやっているようです。
掘り出し物でしたねぇ…。

# by AWAchampion | 2025-04-27 18:09 | 映画・演劇など | Comments(0)

ついさっき ローマ法王フランチェスコ猊下の崩御が報じられました。

で、私つい先週、今年のアカデミー賞で話題になった映画
「教皇選挙」を見たばっかりだったのです。
これこそ、教皇崩御の瞬間からの、枢機卿たちの謀略を描いた
話だったので、あまりにタイムリーですね。


ローマ教皇を選ぶ選挙として知られる【コンクラーベ】をめぐって謀略の限りが尽くされる…
という「白い巨塔」みたいな映画で、サスペンスとしてとても楽しめました。

教皇が選挙で決まるまで、有権者である枢機卿たちは外界と連絡を絶つという
有名な定めがあるので、閉ざされた空間での心理戦が脚本として非常によく出来ていて見ていて
興奮しました。

ここにもリベラルと保守派がいて、そこに人種や国籍が絡み対立する中で、
過去の行状を洗い出して敵対勢力を追い落とそうとするデッドヒートがあり
ハラハラしたし、最後まで誰が教皇になるのか?は分かりにくかったです。
(一応分かりましたが)

この映画では ある種の密室劇なので 特に音の使い方が非常に上手く、
「観客に何を聞かせないか?」「何だけを聞かせるのか?」の選択がとても良かったです。

で、基本は密室劇なのですが、途中でかの名撮影監督ヴィットリーロ・ストラーロばりの
カッコいい構図の画が出てきたりしました。
撮影はもちろんサンピエトロ寺院ではできないので、
すぐ近くにあるイタリアの名門撮影所チネチッタで撮影したそうですが、
映画的にイイ画がありました。

あまりにタイムリーな映画になり、ビックリしましたが是非お勧めです。

あと猊下のご冥福をお祈りいたします。

# by AWAchampion | 2025-04-21 18:10 | 映画・演劇など | Comments(0)

ウォルト・ディズニーが最初に作ったのは
アニメ「白雪姫」だったそうです。この映画を
神様手塚治虫先生も何度も何度も見たそうです。

時は流れ、その実写版映画を作ることになりました。
「実写版 白雪姫」です。

ただ、ディズニーは10年ほど前から人種や性的趣向の
多様性を最も重んじる映画会社になりました。
その代表作が「実写版 リトル・マーメイド」で
人魚姫が黒人、王子様がカリビアンの中にいるなぜか白人の若い男性
という構図でした。

「実写版 美女と野獣」にも女装した村人みたいな描写が出てきますよね?

特にディズニーは「ディズニープリンセスを白人に固定しない」という
政策なんだそうです。
そこで今回の白雪姫は、リメイク版「ウエストサイドストーリー」で
マリアを演じた ヒスパニックにルーツがあるレイチェル・ゼグラーが演じました。
(父がポーランド、母がコロンビアだそうです)
なのでグリム童話では「雪のように白い少女=スノーホワイト=白雪姫」でしたが
この映画では「吹雪の夜に産まれた子供=白雪姫」と改変されていました。

で、このゼグラーさん、マリアの時はそうでもなかったのですが、
結構政治的発言が過激な人らしいんです。
まず言ったのが「アニメ版白雪姫は変なストーリーだ。王子様って
ストーカーみたいね?そんな人のキスで目覚めるって何それ(嘲笑)」
これで原作ファンを一気に敵に回しました。

そして「パレスチナを開放せよ!」とSNSで主張。
まあこれは別に日本人としてはそうですか・・・ぐらいですが
なにせユダヤ人が牛耳っているアメリカ映画界です。
しかも悪いことに、悪い魔女役の女優さんがイスラエル人の白人で
美人で、しかもイスラエル軍にいたことがあるアクション女優さん
だったのです。
つまり共演者に大喧嘩を吹っかけてる事になりますよね?

さらに「白雪姫が王子様のキスで目覚めるだけのストーリーは変だ。
白雪姫が人民を率いて王女を倒すストーリーにしろ!」とか言い出して
ストーリーの改変やら、撮り直しをさせたりして
とにかくメチャクチャ揉めたそうです・・・。

そんなこともあって、この映画の予告編がアメリカで公開された時
好評価5000程度に対して 悪評価10万みたいな
大惨事になりました。



事故った映画マニアの私としては、
大揉めしている「実写版白雪姫」は見ないわけに
いかないですね。
「北京原人」も「怪獣のあとしまつ」も封切で見ているのだから。
張り切って見て来ました。
で、まあ、制作者が「レ・ミゼラブル」と「オペラ座の怪人」が好きな事はよく分かりました。

白雪姫って結構牧歌的な話だと思うのですが、それが、善良な王の娘が、
継母に乗っ取られた王国を民衆の支持を受けて取り戻す…。という話になっていました。

これはこれで割とよくあるパターンだとは思いますが、脚本家が、15ページに一回ぐらい
「あ、ヤベッ!これ白雪姫だった」と思い出して、無理やり辻褄を合わせようとしてる映画でした。

無理やり「白雪姫」っぽくしているところが、ことごとく上手くハマっていなくて、
ちぐはぐになっている印象でした。
でも衣装とかセットデザインとか、楽曲なんかはディズニーなのでちゃんとしています。
それだけに、「それなら『実写版白雪姫』とか言わないで、『ウィキッド』みたいに
別のタイトルをつければ良かったのに」と思いましたね。

# by AWAchampion | 2025-04-16 12:57 | 映画・演劇など | Comments(0)