新文芸座の高畑勲監督・追悼特集で
「パンダコパンダ」と「パンダコパンダ 雨ふりサーカス」は既に見たことがあった
のですが
「太陽の王子 ホルスの大冒険」は初めて見ました。
これは高畑勲監督が初監督作品で、脚本が宮崎駿さん
この二人のレジェンドの初めての作品だったのです

1968年 東映公開の90分の大作ですが
私はアニメーションに疎いので 実は全然この作品のことを知りませんでした。
で、見てみたのですが・・・・

いや驚きました。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」級の大傑作でした。
ナウシカのような映画が 昭和43年の日本で公開されていたというのが
まず驚きでしたね。

物語はアイヌ神話が元になっています
ある北の土地で 力を合わせて生きる人間たちのもとに
冬の悪魔が襲いかかります。
ホルスと仲間たちは 力を合わせてその悪魔と戦うのですが
その前に 謎の少女があらわれて・・・・という作品です

こういう自然との共生、共同作業の重要性みたいな事を
アニメーションで訴えかける、後のジブリの仕事は
実は50年も前にスタートしていたのだというのが 衝撃でした。

それに1968年の東映ですよ?
確かに東映まんがまつりの東映ですけど、当時の東映は 
【網走番外地】とか【緋牡丹お竜】とか【不良番長】の
時代ですよ
そこで、こんな作品が受けたのか?と思ったら
やはり当時 記録的な不入りだったそうですね。
そりゃそうだろうなぁ・・・と変に納得しました。



# by AWAchampion | 2018-05-05 02:50 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

GW中は映画館は特別編成のことも多いです
で、都内の名画座の雄 新文芸座では 高畑勲監督・追悼特集がやっていました

【パンダコパンダ】
【パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻】
【太陽の王子 ホルスの大冒険】の3本立てでした

この中で【パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻】には個人的に
強い思い出があります

私が母親に連れられて初めて映画館に行ったのは
1974年のこと。私が3歳の時でした

母が息子にはじめに見せようと選んだ作品は実は
杉井ジュサブローさん監督の「ジャックと豆の木」でした
これは若き市村正親さんが声を当てていた
【日本初のミュージカルアニメ】との触れ込みで、まあ母が(そして父が)
息子に見せる初めての映画に選んだ理由はよく分かります

しかし、その日 大阪の梅田にあったOS劇場?は非常に混んでいました。
また、この作品は今見ると分かるのですが、志が高すぎて3歳の子供には
理解できなかったのです。そこで私はぐずり、母は慌てて私を抱いて
外へ連れ出しました。

で、ぐずりが少し治まった後、同時上映だった短編映画を見たのです。
その短編映画を私はとても気に入り、母に「あのパンダの映画大好き」と
言ったところ、そして母が苦笑していたところをはっきり覚えています。

その映画は 【パンダの親子が出てくる物語】で【長い雨が降るシーンがあり】
【パンダがオレンジの画面で歩くシーンがあった】のでした。

その映画を私は長い間 特定できずにいました。
また1974年はランラン・カンカンのブームでパンダ映画が結構あったのです。

で、今から5年ほど前に ようやく見たのが
「パンダコパンダ」でした。
この作品は スタジオジブリの高畑勲監督と宮崎駿監督がタッグを組んだ
後年の「となりのトトロ」の原型のような作品で、知る人ぞ知る作品でした。
私も「これじゃないかな?」と思って見たのですが、残念ながら「パンダコパンダ」には
【パンダがオレンジの画面で歩くシーン】【パンダの親子が出てくる】のですが
雨のシーンがありません。

で、つづいて見たのが続編「パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻」でした。
これを見た瞬間、私の中の全てのパーツがハマる音が頭の中でしました。
その時のシートの色、ぐずって困らした母の顔、熱気で気分が悪くなった場内の湿度、
スクリーンの角度 全てがフラッシュバックしたのです

いやぁ 素晴らしい体験でした

その時はひたすら そのフラッシュバックによる多幸感に身体をゆだねていましたが
今回はゆっくり ちゃんと見ました。
良い作品ですよ。改めて私が自分でこの作品を「人生で初めて見る映画」に
選んだのだなぁ・・・という偶然に感謝するとともに
当時30そこそこだった母は 意外に映画のセンスが良かったのだなぁと
感心、感謝しました。







# by AWAchampion | 2018-05-05 02:35 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

一力遼 20歳の苦悩

先日放送された 情熱大陸#1000記念
20歳の4人特集 最後を飾った 囲碁棋士 一力遼八段の特集を見ました

一力遼八段と言えば 仙台の大新聞社 河北新報 一力家の御曹司として生まれ
5歳で囲碁を始めてめきめきと上達
13歳でプロ入りした瞬間から「未来の日本囲碁を背負って立つ男」と呼ばれた
まさに俊英です。

その後もトントン拍子に出世
私がインタビューをしたときには15歳で、三段でしたが
すでに女流絶対王者の謝依旻六段でも歯が立たないほど強く
中国や韓国の棋士からもマークされる 日本囲碁界の麒麟児・・・というイメージでした

しかし 番組で放送されたのは
現在 囲碁のメインタイトル 7つを囲碁界で初めて全て保持し
国民栄誉賞を受賞。さらにここ1年以上タイトル戦負け無しの 井山裕太七冠に
全く歯が立たず完敗。
その後もどのタイトル戦でも勝利を挙げられず 涙する一力八段の姿でした。

囲碁を知るものとしては、もの凄く衝撃的なシーンでしたが
9割以上の視聴者は 一力八段を初めて見たことでしょう。
そう考えると、藤井六段のような立ち位置にいる 一力八段のこんな姿は
ちょっと悲しすぎる結果でもありました。

是非立ち直って 日本囲碁界の本当のエースになって欲しいです。

また、テレビマンの立場から言うと、今回のこの番組は
4月の最終週に流すと あらかじめ決まっていて取材をしているわけですが
取材を始めてから 彼が勝つところを一つも撮れないと言う中で
ディレクターさんは大変だったろうなぁ・・・と思いました。
東北新社の方のようですが
(ちなみに私は グランドチャンピオン戦の取材で一緒になりました)
まあ普通囲碁界をちょっと知っていれば 一力遼がそう何ヶ月も重要な対局で
勝てないなんて思わないですからね・・・






# by AWAchampion | 2018-05-01 22:45 | 囲碁界解説 | Trackback | Comments(0)

松竹は 歌舞伎座の歌舞伎公演を映画にした「シネマ歌舞伎」シリーズを
制作しています。

今日 ぼ~っと映画サイトを眺めていたら
池袋で「シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)」上映とあるじゃないですか!

私はフジテレビで放送されている 中村勘三郎特番のチームと
あるご縁でとても親しくさせてもらっています。
10年以上毎公演見ていた彼らから、何かというと「あれは良かった」と
出る演目の一つが この「野田版 研辰の討たれ」でした。




これは野田秀樹さんが故 中村勘三郎さんの求めに応じて作った
歌舞伎で、勘三郎襲名披露で行われたエポックメイキングな作品でした

で、見てみました

いやぁ・・・・さすがに素晴らしかったです

冒頭から野田マジックが炸裂する演出!
笑いの中に なにかペーソスの残る深遠な脚本
そして なにより名優中村勘三郎の最盛期のパワーが
スクリーンからはみ出んばかりの迫力でした

なるほど、これは中村勘三郎ワークスでも1,2を争う素晴らしいさ
と言われるだけあります

本当に堪能した作品でした

ちなみに・・・照明は 長年私の父 岡田敬二のロマンチックレビューも
担当して下さっている 勝柴次朗さんでした。

# by AWAchampion | 2018-04-29 19:40 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

そして今日3本目「グレイテスト・ショーマン」をみました

これはアメリカの実在の サーカスの始祖 P.Tバーナムをモデルにした
物語だそうです

しかしねぇ・・・これは正直褒めるわけにはいかない作品でした。
いや、やりたいことや企画書に書いてあるメインコンセプトはもの凄く分かるんです。

「虐げられた者でも、比類無き想像力の翼があれば世界へ羽ばたいていける」

しかしねぇ・・・
この作品には決定的な弱点があります。

それは作品のキモであるべき「虐げられたフリークスたちを集めて、それを
想像力の力で極上のエンタメに仕上げた」という所の
実際のサーカスが全く雑に描かれていて、登場人物も「どういう異形の者で
どういう迫害を受けて、だからサーカスに出られて嬉しかった」という
所が全く描かれていないんです。

だから 肝心のサーカスシーンが徹頭徹尾 同じに見えるんです。
しかもフリークスもどういう人がいて、どういう悩みを持っているのか?が
よく分からないんです。ひげ女ぐらいは分かりましたけど。
それもバレバレの特殊メイクですから、全然感情移入できないんです
それじゃダメですよね?

もちろん映像イメージとしては 断片的に良いところはたくさんあるんです。
でも、正直 「長い予告編」 みたいな作品です

まあ、なんとなく予告編みて分かりましたけど、その予想を超えなかったですね。

逆に・・・ホドロフスキーの自伝的映画「エンドレス・ポエトリー」には
その想像力がわき出る その瞬間の火花を、時にフリークスたちを使って描いていて 
メチャクチャな表現ですけど なんかリアルです。
やっぱり「一体何が革新的だったのか?」と言うところを描かないと
どうしようも無いと思いましたね


# by AWAchampion | 2018-04-29 00:26 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

つづいてスピルバーグの新作「レディ・プレイヤー・ワン」をみました。

これは未来のVR仮想世界でのお話で、完全に架空の世界です
なんですけど、スピルバーグはとにかく登場人物の行動に動機を与えるのが非常に上手く
その動機は理にかなっていて、「自分もこの立場にいたら、こういう行動をしちゃうだろうなぁ」
という不思議なリアリティがあります。

また、その中に70年代~80年代的なポップカルチャーのオタク的要素も
くすぐりとして入っており、いろんな手段で物語に強引に引きずり込まれる構図となっています。

多分本人はATARIのゲームも、ガンダムもそんなに詳しくないでしょう。
(インタビューで「スーパーマリオブラザーズをやったことが無い」と
言っているらしいですから)
でも若い脚本家の力を引き出し、オタクでも楽しめる ブロックバスター・ムービーに
仕上げています

スピルバーグ的には 傑作というわけでも無いかも知れません
でも、普通にもの凄く面白い作品でした

# by AWAchampion | 2018-04-29 00:13 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

「女は二度決断する」

本当に久しぶりに(70日ぶりに)チャンと休みがあったので、映画をまとめてみました
まずは 話題のドイツ映画「女は二度決断する」です
これは 今年のカンヌ映画祭で最優秀女優賞を取った作品です
週刊現代で井筒監督が激推ししていたこともアリ 私もとても気になっていました

舞台はドイツ・ハンブルグ
トルコ系移民の夫ヌーリとのあいだに 6歳の息子ロッコがいる 平凡なドイツ人女性
カティア。しかし彼女はある日突然 夫と息子をテロの爆弾で奪われる

犯人はネオナチ系のドイツ人と判明。しかし決定的な証拠がない。
状況は真っ黒なのに法廷で追い詰められるカティア。

法で裁けないなら・・・とカティアは復讐に立ち上がる


という作品です。
これを 自身もトルコ系移民の息子で、ドイツの気鋭監督 ファティ・アキン監督が
一級のサスペンスに仕上げました
また、映像の構図が 初期ポランスキーの「水の中のナイフ」などを思わせるような
スタイリッシュでいて静かで抑制の効いた演出を行い、
そこで 主人公を演じた ダイアン・クルーガーの名演技を引き出しています。

カティアが雨だれが流れる窓を見つめてると、奥のドアから心配した親友が
やってきて、お互い目線を合わせずに話すパンフォーカスの構図は・・・
あれ・・・「市民ケーン」ですよね?
そういう映画的教養も 漂わせていてとても「玄人好み」する監督です。
私は彼の作品は初めて見ましたが 一発で好きになりました

結構映像テクニック的な物は使っています。たとえば逆ズームとかパンフォーカスとか・・・
しかしそれは昨今のアメリカ映画で見るような過剰な物ではなく
まさに適材適所で使ってあり、監督の高い技量と映画言語に関する理解度の高さを思わせます。
プロがみて「上手いなぁ」と思える作品でもあります。

決して派手ではないのですが、100分間息もつかせぬ 静かな緊張感で包まれた
本当に秀作だと思います

今年ベスト級の作品でした


# by AWAchampion | 2018-04-29 00:04 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

CDでます!!

さてさて!号外号外!!

4月25日にVAPから
「みんなでうたおう!だい!だい!だいすけおにいさん!!」というCDが
発売になります!!

私 ここで『デーモネンのうた』『ト・ドウ・フ・ケンケン GO!GO!」という
2曲の作詞を担当しております。
いわば私の正式な作詞家デビュー作!(作詞自体は、セサミ日本版でもサンリオぽこあぽこでも
こどもチャレンジでもやっておりますが・・・)

このアルバム自体も 横山だいすけさんが、ムード歌謡を歌ったり
ラップを歌ったり、彼の子供番組10年間のラインナップの中でも滅多にない
面白レアトラックが満載!
だいすけファンなら、一家に1枚は持っておきたい 逸品ですぞ!

それに、このレコーディングではメイキング班がメイキング動画を撮影しております
今回のCDには付いていませんが、どこかのタイミングでだいすけさんと、
みうちゃん&まーくんの ウッキウキ レコーディング風景が見られますよ!
その日のために、とりあえず今回のCDは絶対持っておきたいですね!!

ではどうぞ 是非お買い求め下さい!!









# by AWAchampion | 2018-04-20 22:43 | 告知 | Trackback | Comments(0)

順みつき 死す

宝塚歌劇団のスターとして活躍していた
順みつきさんが 亡くなられたそうです


それほど背は高くなかったですけど
男役も女役も出来る 希有な大スターでした

汀夏子・鳳蘭・榛名友梨より1~2年後輩なんですかね?
イメージ的には松あきらとかと同じぐらいだったと思います
本当に良い役者さんでした。冥福をお祈りいたします


# by AWAchampion | 2018-04-20 03:33 | Diary | Trackback | Comments(0)

なんとNetflixで!

私は現在外資系動画配信サービス「hulu」にて
オリジナルコンテンツ 「だい!だい!だいすけおにいさん!!」シーズン2を制作していますが
なんとそのライバル Netflixで、私が以前に作った「サンリオぽこあぽこ」シリーズが
ガッツリ配信中みたいです!


いやあ・・私がこのシリーズを世に出したのは2007年
もう11年前になりますし、まだ世の中はHD収録ではありませんでした。

なのにデジタルリマスターされ、11年の命を与えられているというのは
本当に嬉しいです

どうやらシリーズ7作全て流れているようです
是非こちらもご覧下さい!


# by AWAchampion | 2018-04-16 14:45 | Diary | Trackback | Comments(0)